
スピークに、新しい発音コース「伝わる発音・聞き取れる英語」が登場しました!
このコースのゴールは、ネイティブのような完璧な発音ではありません。日本語なまりやカタカナっぽさが少し残っていても、相手にきちんと伝われば十分です。練習するのは、発音のせいで意味が正しく伝わらなくなる場面だけ。そこに絞って、効率よく練習していきます。
講師のAudreyとYumiと一緒に、実際に声に出しながら学んでいきましょう。
👉 発音コースを開く(スピークをインストールしたスマホでタップしてください)
※アプリからは、ホーム画面左上の「コース」を開き、下にスクロールして「伝わる発音・聞き取れる英語」を選んでください。
本記事はスピークが制作しています。
「発音もちゃんと練習したい」という声から生まれました
これまでスピークで話す練習を続けてくださった皆さんから、多く届いていたのが「発音も学びたい」という声でした。そこで、日本語を話す人が「通じない…」と感じやすいポイントだけに絞り込んだ、新しいコースをつくりました。
想定しているレベルは、CEFR A2〜B1(初級〜中級)です。これから発音を意識してみたい初心者の方にもわかりやすく、ある程度話せる方には「今まで聞き返されていたのは、これが理由だったのか!」と腑に落ちる内容になっています。
なまりがあっても、英語はちゃんと伝わる
「発音の練習」と聞くと、ネイティブの音を一つひとつ完璧にまねするイメージがあるかもしれません。でも、「なまりがあること」と「伝わらないこと」は、まったく別の問題です。
実際、英語を第二言語として話す人の発話を調べた研究(Munro & Derwing, 1995)では、なまりが強いと評価された発話でも、聞き手が内容を正確に書き取れているケースが少なくありませんでした。この研究の話者は中国語を母語とする人たちですが、なまりの強さと伝わりやすさが必ずしも比例しないことを示しています。
世界で英語を話している人の多くは、それぞれの母語のなまりを持ったまま会話しています。カタカナなまりも、そのひとつです。
完璧を目指しすぎると、声が出なくなる
一音一音を完璧にしようとすると、発音が気になって、話す前に言葉が詰まってしまいがちです。口を開くたびに「今の音、合ってたかな…?」と考えていては、会話が続きません。
だからこのコースは、満点を目指しません。直すのは、「意味が変わってしまう」「相手が単語そのものを聞き取れない」といった、伝わり方に直接かかわる部分だけです。それ以外は、なまりのままでまったく問題ありません。スピークの会話練習で、通じる程度の間違いなら会話を止めずに進めるのも、同じ考え方です。
では、「伝わらなくなる」のはどんなとき?
発音が原因で会話が止まってしまうパターンは、大きく分けて3つあります。
- 音の違いで、別の単語になってしまう correct(直す)のつもりが collect(集める)と伝わると、「直してもらえますか」が「回収してもらえますか」に変わってしまいます。cars / cards のような語尾の1音の違いも、意味を大きく左右します。
- アクセント(強勢)の位置がずれて、単語として認識されない 英語の聞き手は、単語のどこが強く発音されているかを大きな手がかりにしています。アクセントの位置がずれると、相手はその単語を聞き取りにくくなります(Field, 2005)。たとえば「エレベーター」を日本語のリズムで平らに言うと、英語の ELevator として届きにくくなります。
- 余計な母音が入って、単語の形が変わってしまう 日本語は、ほとんどの音が母音で終わる言語です。そのため milk が「ミルク(miluku)」のように、子音の間に母音が入りがちです。少し入る程度なら通じますが、音節が増えすぎると、相手の知っている単語の形と合わなくなってしまいます。
逆に言えば、この3つに当てはまらなければ、多少カタカナっぽさが残っていても英語はしっかり伝わります。
実は「聞き取り」にも同じ仕組みがかかわっています
このコースが「聞き取れる英語」とセットになっているのは、発音のクセがそのままリスニングにも影響するからです。
たとえば日本語話者は、母音のない ebzo という音を聞いても、ebuzo のように母音を補って聞き取る傾向があります(Dupoux et al., 1999)。耳が日本語の音のルールに合わせて、実際にはない母音を補ってしまうのです。
また、実際の会話では、単語どうしがつながったり、音が弱くなったりします。この仕組みを知らないと、知っているはずの単語でも聞き取れません。だからこのコースでは、「言う練習」と「耳で聞き分ける練習」をセットで進めます。
コースで練習すること
コースは、導入レッスン(L/R)と3つのユニットで構成されています。どれも「伝わらない」を減らすための、実践的な内容です。
導入:LとRで、意味が変わる
舌の位置の違いを確認し、単語だけでなく文の中で聞き分けます。
- Can you collect that? / Can you correct that?
- Can I have a club sandwich? / Can I have a crab sandwich?
- wrong / long、clue / crew、flight / fright、lock / rock
ユニット1:カタカナ英語の「その先」へ
- 子音のつながり:drink、milk、plate、desk、test、street、spring など。「Can I have some milk?」「Can I have a drink menu?」のような、注文の場面の文で練習します。
- カタカナ語のアクセント:ice cream、coffee、chocolate、video、elevator、manager、message など、日本語にもある単語を英語のアクセントで言ってみます。
- 文のリズム:意味を持つ単語を強く、それ以外を弱く言います。IMport / imPORT、REcord / reCORD のように、アクセントの位置で品詞が変わる単語も扱います。
ユニット2:似ている音で、意味が変わる
- 語尾の小さな音:My dog really loves me. / My dog really loved me.、Where are the cars? / Where are the cards? のように、語尾の1音で時制や意味が変わる組み合わせです。
- まぎらわしい母音:walk / work、ball / bowl、staff / stuff、pan / pen。口の開き方、音の長さ、舌の位置、唇の丸め方を確認します。
- まぎらわしい子音:ear / year、sheet / seat、thick / sick など。「This ear.」と「This year.」を聞き分け、言い分けます。
ユニット3:音のつながりに気づく
- リンキング(音のつながり):find it、like it、an umbrella、wake up など。Check it out が、一語ずつ区切るより「チェケラウ」のように聞こえる仕組みを体験します。
- 同化(音が混ざる):did you(ディジュ)、get you(ゲッチュ)、won't you(ウォンチュ)、could you(クッジュ)のように、音が混ざって変わります。「Did you win?」「Could you meet us at the station?」のような会話文で練習します。
- 弱形・脱落(音が弱まる・消える):tell him が tell 'im、tell them が tell 'em、ask him が ask 'im になるような、よく使われる音の省略です。
いつものスピークと同じように、話しながら身につける
各トピックは、おおむね次の流れで進みます。
- ビデオレッスン:AudreyとYumiが、口の形や舌の位置を見せながら、音の仕組みをわかりやすく解説します。
- スピーキング練習:聞いたとおりに、すぐ声に出します。発話は音声認識で評価され、発音や言い回しへのフィードバックがその場で返ってきます。
- 聞き分け練習:似た音の組み合わせを、耳で聞き分けます。
ユニットの最後には、学んだ音をまとめて練習する復習もあります。
解説を聞いて終わりではなく、毎回自分の声で音を出すところまでやる。それがこのコースの大きな特徴です。
👉 発音コースを開く(スピークをインストールしたスマホでタップしてください)
※アプリからは、ホーム画面左上の「コース」を開き、下にスクロールして「伝わる発音・聞き取れる英語」を選んでください。
参考文献
- Munro, M. J., & Derwing, T. M. (1995). Foreign accent, comprehensibility, and intelligibility in the speech of second language learners. Language Learning, 45(1), 73–97.
- Field, J. (2005). Intelligibility and the listener: The role of lexical stress. TESOL Quarterly, 39(3), 399–423.
- Dupoux, E., Kakehi, K., Hirose, Y., Pallier, C., & Mehler, J. (1999). Epenthetic vowels in Japanese: A perceptual illusion? Journal of Experimental Psychology: Human Perception and Performance, 25(6), 1568–1578.